第1回取材の様子

気が付いたら1週間も日記を書いていませんでした。すみません。
以下、ぶっきらぼうな文ですが、日記なので許してください。
  
首都圏外郭放水路まで取材に行く。通常は車で行くのだが、今回はうちの担当営業が
夏休みということもあり、電車で。新宿を朝7:30に出発し、大宮で東武野田線に乗り
換え、8:40頃南桜井駅に到着。しかしこの駅は最寄駅とはいってもここから外郭の
管理事務所(龍Q館と同じ建物)まで徒歩40分(!)もかかるので、軟弱な我々は
タクシーを使う。ま、そのタクシーも朝の田舎ではなかなか拾えなかったんだけど…。
とにかくそんな状態ながら、管理事務所に到着。早速事務所に行って今回お世話に
なるM係長にご挨拶。M係長、実にいい人で「現在稼動している第三立抗までなら
どこでもお見せできますよ」ということで、欲張って全部見せてもらうことにする。
で、決まったスケジュールは午前中は事務所にくっついている調圧水槽や第一立抗、
ガスタービン、屋上、龍Q館などの見学、午後は車を出してもらって第2第3立抗
を見せてもらうことに。
 
まず最初に地下にあるポンプ施設を見る。ここはやはりボーイング737と同等の
ガスタービンに圧倒される。まじでかいよ、これ! 僕はメカ関係は普通に好きな
人間だと思うのだが、このうねうね曲がったパイプは非常にかっこよくて痺れる。
その後、調圧水槽を見に出かける。かなり長い階段を下っていくのだが、途中から
見えてくる光景にまた圧倒される。広すぎるよ、ここ! 前日が雨だったこともあり、
全体的に霧がかかっていて、それがまた幻想的なムードを盛り上げていた。それから
第一立抗へ。60mもある立抗の底を眺めながらキャットウォークを一周すると、足が
がくがく震えていた。そういえば高所恐怖症気味だった>俺。忘れてたよ。
 
午後になり、M係長に連れられ第三立抗を見に行く。ここはエレベーターで下まで
降りることができ、非常に快適であった。ここは立抗の底に入る扉が潜水艦チックで
非常にかっこよく、最初から痺れる。立抗の中も使い込んだ感じがちょっと廃墟的で
それもぐっときた。2立につながるトンネルは照明もなく真っ暗で、その暗さには
吸い込まれそうな錯覚を覚えたのだが、換気してないから変なガスがたまってたり、
真空の空間があったりして、ころっと死んじゃうから10m以上は行かないで下さいね
とM係長がニコニコ笑いながら説明してくれた。その後2立に移動。ここは正直、
それほど見るところもないのだが、立抗の蓋が、他は手動だけどここだけは電動で、
それが開く様子がまたサンダーバードっぽくてかっこよかった。通常はここまで
見せてはくれないとのことで、ちょっと得した気分になった。いいでしょ。
 
ということで、そのままM係長に駅まで送ってもらって帰社する。ちなみに会社で
「M係長につきっきりで案内していただいて、そのまま駅まで送ってもらった」と
上司に伝えたところ「VIP待遇じゃん!」と驚かれた。普通はそこまでしてもらえ
ないとのことで、実際その後、そこまでしてもらったことはない。ということで、
いいサイトに仕上げるので、ご期待ください>関係者一同。

デザイナー決定!

今日は、昨日までに数社からいただいた見積もりや実績を基に、デザイナーさんを決め
ました。A社はクオリティもいいけど値段も高い、B社は値段は安いけど実績が弱く、
C社は値段はB社よりちょっと高いものの実績もそれなり、といった具合に、それぞれに
いいところ悪いところがありました。個人的にはもちろんA社にお願いしたかったので
すが、オーバーバジェットでやむなく断念。結果としてB社とC社から選ぶことになり、
悩みに悩んだ末、B社を選ぶこととしました。B社を選んだ理由は
1)デザイナーが若く、新鮮な感性を持っていそうだから
2)デザイナーの学生時代の専攻が地学で「地下空間」に興味を示していたから
3)非常にシュアな仕事をしていたから
4)お役所の求める少し特殊な要望にも対応してくれそうだから
5)見積もり金額が一番低かったから
といったところでしょうか。なんだかんだ言ってもバジェットが厳しいのが悩みの種
ではありますが、そこはデザイナーさんの熱意と若さに頼りつつ、外郭の持つ荘厳な
イメージを伝えていきたいと思っています。

というわけで、デザイナーが決まり、気持ちがどんどん盛り上がってきました!
そんな私の今一番の悩みは、このサイトの名前です。最初のうちは、Metropolitan
とか Underground とかテキトーに組み合わせながら考えていたんですが、根詰めて
考えてたらだんだん訳がわからなくなってきて、お腹がすいてきたらなぜかイタリア
語がかっこよく思えてきて、Undergrazzione Metropolitana などといういんちき
イタリア語がいいなあなんて思うようになった時点で、ああ俺は疲れているんだ、と
自覚して昨日は帰宅しました。今日もずっと考えてはいますが、これといってピンと
くる名前が浮かばずに一日が過ぎてしまいました。こういうときは気分転換が必要!
ということで、僕はこれからビール飲みに行ってきます。これを読んでくださってる
皆さん(特に巨大建築愛好会の方々)で「こんな名前がいいんじゃない?」という
イデアをお持ちの人は、ぜひ私までご一報ください。

はじめまして

cafeblueといいます。ウェブディレクターをやってます。
そして現在、首都圏外郭放水路のオフィシャルサイトを作ってます。

首都圏外郭放水路というのは、国土交通省が埼玉県庄和町に作った(というか一部は
まだ着工中)洪水防止用の地下トンネルです。この施設に関する説明は、ここを管理
している江戸川河川事務所のサイト内に簡潔に触れられていますが、ホントはこんな
簡潔に触れただけではその素晴らしさが全然伝わらないくらいすごい建造物でして、
それを伝えるために、今回私がそのオフィシャルサイトを作ることになりました。

しかし施設を見学し、関係者に会い、その素晴らしさがわかればわかるほど、首都圏
外郭放水路が持っている魅力を存分に伝えるにはどうしたらいいのか、考えることも
多くなりました。悩む時間が取れればいいんですが、諸般の事情によりそんな時間は
ありません。そんなとき、はてな巨大建築愛好会があったことを思い出し、皆さん
からさまざまな意見をいただけたら、多くの人々に満足してもらえる面白いサイトを
作れるんじゃないかと考えました。ムシのいい話といわれてしまえばそれまでですが、
興味を持ってくださる方がいるかどうかを見極める意味も含めて、今回サイトの制作
日記を公開することにしました。

というわけで、興味のある方は連絡ください。一緒に盛り上がりましょう!
明日以降は、首都圏外郭放水路のもうちょっと詳しい説明と、いくつかのトリビア
サイト制作の進行具合をレポートしようと思ってます。よろしくお願いします。